俳優、桐山漣(れん)さん=2015年5月26日(高橋天地撮影)【拡大】
最初の目標「ライダー」
ひとりになって、次に目指したのは俳優だった。「あこがれの職業の一つではありました。ミュージシャンと俳優-ジャンルがまったく違っても、人前に立って自己表現できる喜びは変わらないはずです。修業を積んで24、5歳になってから俳優に挑戦しても、それでは遅い気がした。まずはオーディションを受けることにしたのです」。桐山が応募したのは、子供の頃からあこがれの存在だった仮面ライダーの主人公だった。
審査の結果、桐山は並み居るライバルたちを押しのけ、晴れて「仮面ライダーW」に“変身”することとなった。審査員は、応募者の中で桐山が一番、仮面ライダーになりたいという強い気持ちを持っていたと評価したそうだ。「仮面ライダーになることは『役者をやってみよう』と決めたときに、自分で定めた一番最初の夢であり、目標でしたから、僕は『絶対にやりたい』と自分に言い聞かせ、言葉にも発していました。だからこそ『仮面ライダーW』になれたのだと考えています」。