新国立競技場のイメージ。莫大な建設費用への批判を受け、計画が見直されることになった(日本スポーツ振興センター提供)【拡大】
「間に合うか心配」
これに対し、文科省のある幹部は「今からの計画見直しは、不可能に限りなく近い」と、困惑を隠せない。文科省によると基本設計を見直した場合、設計と建築確認に最短でも19カ月を要するという。建設工事は42カ月必要で、「完成まで61カ月かかり、竣工は20年7月になる」という。
500億円の費用負担を求められている東京都の幹部は「都が建設する施設でさえ、なんとか五輪までに完成させようと努力している。あれだけ巨大な施設を今から見直して、本当に間に合うのか。心配で仕方ない」と不安を漏らした。(SANKEI EXPRESS)
■新国立競技場 陸上など大規模な国際大会を開く基準を満たさなくなっていた国立競技場(東京都新宿区)の跡地に新設する。国際公募でイラク出身の女性建築家、ザハ・ハディド氏のデザインが採用された。開閉式の屋根を設置する計画だったが、文部科学省は5月、工期短縮を理由に2020年東京五輪後への先延ばしを発表した。下村博文文科相は東京都の舛添要一知事に対し、総工費のうち約500億円を都が負担するよう要請。負担の在り方をめぐり国と都が協議している。