栃煌山(とちおうざん、手前)をすくい投げで破った照ノ富士=2015年7月16日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(榎本雅弘撮影)【拡大】
大相撲名古屋場所は16日、愛知県体育館で5日目を行い、2横綱が連勝を5に伸ばした。白鵬は碧山(あおいやま)を上手投げで転がし、鶴竜(かくりゅう)は小結妙義龍(みょうぎりゅう)を冷静にはたき込んだ。新大関の照ノ富士は関脇栃煌山(とちおうざん)との全勝対決にすくい投げで勝った。土つかずは平幕の鏡桜(かがみおう)を含めて4人。他の大関陣は、稀勢の里(きせのさと)が勢に小手投げで辛勝して4勝1敗。かど番の琴奨菊は2勝目を挙げたが、豪栄道は関脇逸ノ城(いちのじょう)に押し出されて3敗目を喫した。
看板力士としての緊張で体が硬くなるどころか、照ノ富士は自信がみなぎっているように見える。「そんな感じがするね。緊張していたら、不利な体勢でなかなか前に出られないから」。この日、審判長として土俵下に座った師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は弟子の取組を見届け、感嘆した。