フランス・カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで撮影に応じる(左から)ピート・ドクター監督、製作総指揮のジョン・ラセター、製作のジョン・リベラ、ロニー・デル・カルメン共同監督=2015年5月18日、フランス・カンヌ(ロイター)【拡大】
若い親たちにも見てほしい
会見後、SANKEI EXPRESSの取材に応じたカルメン共同監督は「僕がとりわけ緻密に描こうとこだわったのは、主人公のヨロコビがライリーに幸せな気持ちを取り戻してあげようと、頭の中を必死に駆け回る大冒険であり、そんなヨロコビ自身が抱く感情でした。子の親でもある私にとって、ヨロコビがライリーに抱く優しい感情はとても共感できるものでした。親というものは、自分の子供に対し『いつまでも幸せでいてほしい』と願うものですからね」と制作過程を振り返った。
一方で、カルメン共同監督は、子供たちがただただおもしろおかしく暮らしていけるほど現実は甘いものではないことも指摘する。「最終的には、生きていくため、自分自身を成長させるためには、悲しみを含めたありとあらゆる感情を経験することが必要なんだよ-というメッセージも受け取ってほしいと願っています」。これから本作を鑑賞するまだ若い親たちにもその願いを託す。子の思春期という洗礼を受け、27歳の息子と25歳の娘を育てあげたカルメン監督だけに、本作が紡ぎ出す世界はとても他人事(ひとごと)とは思えないようだ。7月18日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)