首都アテネでの議会審議に臨むギリシャのアレクシス・チプラス首相=2015年7月16日、ギリシャ(ロイター=共同)【拡大】
ドイツを筆頭にフィンランド、オランダ、バルト諸国、スロバキアなどがギリシャに対し厳しい立場を表明。合意に向け明確に妥協の用意がある姿勢を示しギリシャの「味方」となったのは、フランス、イタリア、キプロスの3カ国だけだった。
トゥスク氏が状況の打開に用いたのは、独仏両国とギリシャの各首脳との4者会談。19カ国での協議を3度中断し、別室で調整を図った。
ギリシャのチプラス首相はまず4者会談で「15日までに改革案を法制化する。代わりに銀行が開けられるよう協力してほしい」と提案。財政再建策の一部法制化を支援交渉に先行させることに大きな対立はなかった。
■より厳しい条件のませる
最大の障害となったのは、ギリシャに500億ユーロ(約6兆7000億円)相当の国有資産を独立基金に譲渡させるとのドイツの要求だった。
メルケル氏は基金をルクセンブルクに設置し、資産を売却し債務返済に充てるよう主張。一方、チプラス氏は国外の設置は認められないとし、譲渡する資産の規模や用途にも異論を唱え、協議は行き詰まった。