不適正会計問題を抱える中、6月25日に開かれた東芝の株主総会。その後約1カ月で判明した利益の減額修正は1000億円にも上る見通しだ=2015年6月25日、東京都墨田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
ただ、5年間の最終利益合計は3000億円超あり、減額修正しても、ただちに経営危機に陥る恐れは少ない。取引のある銀行幹部も「資金繰りは心配していない」と強調する。
上場廃止は未知数
ただ、東京証券取引所第1部に上場する東芝株については、東証が管理体制の改善を求める「特設注意市場銘柄」に指定される見通しだ。株式売買には直接影響しないが、1年以内に管理体制の改善を求められる。
ただ、上場廃止になるかどうかは、未知数だ。過去の粉飾決算では、カネボウ、ライブドアなどが上場廃止に追い込まれた。ともに逮捕者が出た事件だ。
ただ、カネボウは粉飾時に上場廃止基準の一つとなる債務超過にあり、上場維持が困難とみられていた。また、ライブドアは子会社の株価に影響を及ぼす目的に虚偽の事実を公表するなど、悪質性が高かったとみられる。
一方、11年に損失隠しが発覚したオリンパスでは、逮捕者が出たものの上場は維持された。上場廃止をめぐる「東証の判断基準はわかりにくい」(市場関係者)との批判もある。