その後、多くの太陽物理学者によって、太陽の奥深くで起きる発電効果が太陽活動の周期に影響を与えていることが判明したが、太陽の活動が将来どうなるかを予測することは困難とされてきた。
しかし、ザーコバ教授率いる研究チームは、太陽の表面近くでも発電効果が起きていることを突き止めた。研究を進めて、太陽内部の異なる2層でそれぞれ電磁波を発見。それをもとに算定したところ、黒点が今後、大きく減少して30年には、太陽の活動が現在の60%減と大幅に低下してミニ氷河期が到来することが分かったという。
太陽天文学者の間では、黒点が大幅に減少する「マウンダー極小期」にミニ氷河期が起きるとされている。
こうした現象は、ロンドンのテムズ川が凍結した1645~1715年以来になるが、この時も黒点が大幅減少していたという。