NASAの元技術者も懸念
また、米海洋大気庁(コロラド州)の宇宙天気予報センター(SWPC)に勤務するダグ・ビーセッカー氏もCNNに「太陽は地球の気候変動に影響を与えているが、その役割は支配的なものではない。太陽活動のせいでミニ氷河期が起きるという概念は絶対真実ではない」と、今回の研究結果を強く否定している。
では、ザーコバ教授の主張は荒唐無稽なものなのか-。思い起こせば、米航空宇宙局(NASA)のコンサルタントやスペースシャトルの技術者を務めたジョン・ケイシー氏もザーコバ教授と同様の懸念を表明している。ケイシー氏は昨年9月に出版した自著「ダーク・ウインター」で、ミニ氷河期の到来で穀物の不作や食糧暴動が発生する可能性があると警告し、話題となった。
果たして、地球は温暖化に向かっているのか、それともミニ氷河期が到来するのか-。この論争は2030年まで続く?(SANKEI EXPRESS)