最後となる全英オープンの18番で手を振るトム・ワトソン=2015年7月17日、英スコットランド・セントアンドルーズ(AP)【拡大】
ゴルフの第144回全英オープン選手権で、5度の優勝を誇る65歳のトム・ワトソン(米国)が大会に別れを告げた。舞台はゴルフの聖地セントアンドルーズ。17日、夕闇に包まれたオールドコースの18番グリーンへゆっくり歩を進めると、鈴なりのギャラリーから喝采を浴び「最高の思い出ばかりだ。悲しむ理由なんてない」と感慨に浸った。
1975年の初出場優勝以来41年で、伝統の舞台に臨むのは今回が38度目。通算12オーバーの予選落ちには「醜いフィニッシュになってしまった。自分の道具箱はもう半分空になってしまった」とため息をついたが、通算129ものラウンドを戦った達成感も漂った。
59歳だった2009年大会はターンベリーで2位に入って話題を呼んだ。老練なコース戦略と正確なショットで最後まで勝利を目指した勇姿は記憶に新しい。メジャー大会史上最年長優勝にあと一歩と迫った奮闘を「あれもいい思い出だ」と振り返った。
今回は主催者の計らいで特別招待された。最終ホールで顔を紅潮させ、涙をこらえてボギーパットを沈めた。知的で温和な名手は「ゴルフの聖地で本当に幸せな時間だった」と感謝を述べた。2度優勝しているマスターズ・トーナメントは来年4月の出場が最後になる。(共同/SANKEI EXPRESS)