サイトマップ RSS

台湾 総統選、勝算見えぬ与党・国民党 (3/4ページ)

2015.7.24 08:30

7月19日、台北市内で開かれた国民党大会で、旗を振る洪秀柱氏(手前)。後ろに並ぶ立法委員選の候補者らを率いることができるのか、疑問視されている=2015年、台湾(田中靖人撮影)

7月19日、台北市内で開かれた国民党大会で、旗を振る洪秀柱氏(手前)。後ろに並ぶ立法委員選の候補者らを率いることができるのか、疑問視されている=2015年、台湾(田中靖人撮影)【拡大】

 総統選ではこれまでのところ、民進党の蔡氏が馬政権の「資産」を活用し、国民党の洪氏は「負債」だけを受け継いでいるかのようだ。蔡氏は5~6月の訪米で中台関係の「現状維持」を強調し、米側から高評価を受けた。馬総統が「現状」は自分が作ったものだと訴えたところで、米側の蔡氏への見方に影響はない。一方、選挙戦で出遅れた洪氏は、地方回りが優先だとして訪米に否定的で、米側から“お墨付き”を得る機会を自ら封じている。

 また、洪氏の「一中同表」は、中国側には好感されたものの、台湾世論には受けが悪い。国民党寄りの中国時報は7月22日付の社論で、「民進党が『一中各表』を受け入れなければ、北京は黙っていない」と蔡氏を脅すような論陣を張った。もはや禁じ手である中国の介入なしには選挙に勝てないと認めているかのようだが、中国側は現状、様子見の構えだ。

ささやかれる分裂危機

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ