だが、今回の研究論文は「石炭をシェールガスに置き換えたことは、CO2の排出量削減という観点においては主要な役割を果たしていない」と断言。
フバーチェック教授も論文で「生産性の向上やライフスタイルの変化といった(経済活動的)要因に焦点を当てるべきである」と結論付けている。
米国は01年3月、京都議定書からの離脱を表明して以来、発電所からのCO2の排出量を07年までに90年レベルにまで削減することや、電力に占める再生可能エネルギー発電の比率を20年までに20%にするといった独自の取り組みを進めているが、現在も中国に次ぐ世界第2位のCO2排出国のまま。
このため、オバマ政権は今後10年間でCO2をはじめとする温室効果ガスを05年の水準から26~28%削減する目標を立てている。しかし、今回の調査結果は、政策そのものの見直しを迫る内容だ。
今年12月にパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、各国が20年以降の新しい地球温暖化対策の枠組みへの合意をめざすが、CO2削減には、発想の転換が必要かもしれない。(SANKEI EXPRESS)