公選法改正案を賛成多数で可決した参院本会議=2015年7月24日午後(共同)【拡大】
党執行部は合区となった鳥取・島根、徳島・高知のうち、候補者を出さない県については「比例代表で必ず当選させる」(党幹部)との救済策を検討している。ただ、具体案は提示されておらず、見切り発車での採決となった。
合区対象となった舞立昇治(まいたち・しょうじ)参院議員(鳥取選挙区)は本会議退席後、記者団に「愛着のある県で暮らす人々の切実な声は『一票の価値』では推し量れない」と述べ、県民の声が中央に届きにくくなることによる支持者離れを危惧。ある中堅参院議員も「自民党はボトムアップの組織。県の代表がいなくなったことで、県議や市町村議の動きが鈍れば、参院選だけではなく衆院選にも影響する」と危機感をあらわにする。
そもそもここまで党内が混乱した原因は、参院執行部が重ねたその場しのぎの対応だった。最終的に維新の党など野党4党の10増10減案に合意したのも「最小限の合区で終わるように」(伊達忠一(ちゅういち)参院幹事長)と、議論を抜きにして数合わせを優先させた結果だ。
来年夏の参院選に向け、党内の混乱が続くのは避けられない。