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【高校野球】「聞こえないからこそ集中」 球児の夏、仏で紹介 パリで活動の邦人女性 映画とTV番組制作 (1/3ページ)

2015.7.26 07:00

東東京大会4回戦で、関東第一の本塁突入を阻む大森高・玉田宙(ひろ)捕手=2015年7月18日、東京都新宿区・神宮球場(福島範和撮影)

東東京大会4回戦で、関東第一の本塁突入を阻む大森高・玉田宙(ひろ)捕手=2015年7月18日、東京都新宿区・神宮球場(福島範和撮影)【拡大】

  • 玉田宙(ひろ)さんを取材する藤原亜希さん(右)=2015年7月15日、東京都新宿区の神宮球場(今仲信博撮影)

 耳が聞こえない高校球児を追ったドキュメンタリー番組と映画の撮影が、パリで活動する日本人女性によって進められている。来月にはフランスでの撮影も実施。ハンディキャップを持ちながらも夢を追う姿を写した作品となり、完成後はフランスのテレビ番組などで放映される予定だ。

 筆談で意思疎通

 主人公は、東京都立大森高(大田区)の3年、玉田宙(ひろ)さん(17)。玉田さんは先天性の難聴で、1歳9カ月の時に両耳が聞こえないと診断された。

 野球は小学1年から始め、小中学校時代は4番打者として活躍した。「聞こえないからこそ、誰よりも集中できたりと有利な面もある」と玉田さん。進学したかった都内の聾(ろう)学校の高等部には硬式野球部がなく「どうしても硬式がやりたい」と大森高に進んだ。

 手話での会話はできる玉田さんだが、当初は部員とのコミュニケーションに苦しんだ。身ぶりやグラウンドの土を使った筆談を重ね、徐々にチームに溶け込んだ。球児としての最後の夏は正捕手としてグラウンドに立った。チームは4回戦で敗れたが、3回戦で適時三塁打を放つなどチームに貢献、守備の「司令塔」としての役割も果たした。

手話での交流伝える

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