大相撲のモンゴル出身力士の先駆者で、史上1位の幕内1470回出場を記録した元関脇の旭天鵬(きょくてんほう、40)=本名・太田勝、友綱部屋=が27日、現役引退を表明し、年寄「大島」を襲名した。26日千秋楽の名古屋場所で大きく負け越し、幕内からの転落が確実となった。通算戦績は140場所で927勝944敗22休。
モンゴル人力士1期生
1992年の春場所にモンゴル1期生として、旭鷲山(きょくしゅうざん)らとともに史上初のモンゴル人力士として初土俵を踏んだ。99年初場所に朝青龍がデビュー。2001年には日馬富士(はるまふじ)、白鵬、鶴竜(かくりゅう)と現在の3横綱が入門した。
朝青龍(あさしょうりゅう)から4代続けて横綱を輩出し、モンゴル出身者で優勝を3年以上も独占中。この時代にあって、旭天鵬のパイオニアとしての功績は計り知れない。