小型プロペラ機の墜落現場を調べる捜査員=2015年7月28日午後、東京都調布市(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
高温で推力不足
航空関係者によると、PA46のような単発プロペラ機のエンジンは、高温になると性能が下がり、35度前後からは急激に出力が下がる。事故が起きた26日午前11時ごろの気温は34度だった。
当時は風が弱く、滑走路の長さも800メートルしかなかったため十分に揚力を稼ぐことができず、離陸後も十分に高度が上がらなかったとみられる。
元日航機長で航空評論家の杉江弘さんは「パイロットは機体の重量を綿密に計算していたのか」と首をかしげる。小型機で燃料を多く積む場合は、代わりに搭乗人数や荷物を減らして重量を調整するのが一般的といい「成人男性が5人乗っていればかなり重かったのではないか」と推測する。
さらに、滑走路上は40度近かったとみられることから「エンジン出力が足りないまま離陸し、上昇させようと無理に機首を上げた結果、失速した可能性も考えられる」と指摘。機長がどのように重量計算していたかが事故調査の焦点になるとみている。