サイトマップ RSS

11億円流用の疑い 一部は家賃に 業務上横領 マウントゴックス代表再逮捕へ (3/4ページ)

2015.8.3 07:00

送検のため、ビットコイン取引所運営会社の代表のマルク・カルプレス容疑者を乗せて万世橋警察署を出る警察車両=2015年8月2日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

送検のため、ビットコイン取引所運営会社の代表のマルク・カルプレス容疑者を乗せて万世橋警察署を出る警察車両=2015年8月2日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】

  • ビットコイン取引所運営会社「MTGOX」(破産手続き中)代表のマルク・カルプレス容疑者(共同)

 焦った湯氏はマウントゴックスが入る渋谷区のビルまで急行したが、1階にいたビル管理会社の受付の女性が「会社には通せない。要件をメモに書いてください」と言うばかり。「BTCの引き出しが必要なんだ。大事な資金なんだ」と訴えてものれんに腕押し。その月末、マウントゴックスは破綻を公表した。「何があったか説明し、少しでもいいから、早くカネを返してほしい」。湯氏はそう訴える。

 「理想の通貨」に投資集中

 「BTCはインターネット以来の重要な発明だ」。利用者はそう声をそろえる。世界中の利用者が、マウントゴックスを通じて巨額の資金をBTCに交換して投資した。

 米国のIT業界で長年働いてきた日本デジタルマネー協会代表理事の本間善実(よしみつ)氏(47)は13年11月、米国の雑誌のBTC特集を見てその可能性に着目。2カ月後にこの協会を発足させ、数百万円をBTCに投資した。「BTCはあらゆる商取引を変える可能性がある」。理想の通貨だと直感した。

 その熱気を一身に集めたのが、マウントゴックスだった。13年3月期には手数料だけで1億円の売り上げがあった。顧客は12万人超。大半が、BTCの可能性に期待した海外の投資家だった。

異例の破産手続き

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ