「マウントゴックスは世界でほぼ唯一の取引所だった」と投資家のロジャー・バー氏(36)は指摘する。一方で、こうも言う。「唯一であるが故に、世界最悪の取引所ともいえた」
本間氏は「今回の事件は、BTCまで破綻したと多くの日本人の誤解を招き、日本でのBTCビジネスの遅れにもつながっている」と話す。
異例の破産手続き
いま、マウントゴックスをめぐっては異例の破産手続きが進んでいる。
「4月22日 第3回債権者集会配付資料」「7月23日 債権者が変動した場合について」…。マウントゴックスのホームページには、債権者への通知が英文と日本語でずらりと並ぶ。その最上段をクリックすると、ネット上で債権者の届け出ができるシステムが作動する。世界中に散らばった債権者の情報を得るため、管財人側は、BTC事業なども手がけるIT関連会社と契約して独自に構築した。
債権者が確定しても、返済方法は未定だ。債権者の多くはBTCでの返済を望んでいるが、世界的にもBTCでの破産手続きは先例がない。
「現金とBTCをどのように分けて返済するか。暗号の管理が必要な差し押さえはどうすればいいか。課題は山積みだ」。破産手続きに詳しい三平聡史弁護士はこう指摘した。(SANKEI EXPRESS)