2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設計画が白紙に戻った問題をめぐり、下村博文(しもむら・はくぶん)文部科学相は4日の参院文教科学委員会で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が国内の設計会社などと契約した関連業務で、前払い金を含め約3億7000万円を支払ったことを明らかにした。すでに国内外の設計会社や工事を請け負うゼネコンに支払った約59億円と今回の判明分を合わせ、約62億円の大半が戻らず回収できない見通し。また、下村氏は「五輪に確実に間に合わせ、国民の理解を得られるようにすることが、閣僚として第一にやるべきことだ」と述べ、改めて辞任を否定した。
新たな支払いは、次世代の党の松沢成文(しげふみ)氏への答弁で明らかにした。下村氏の答弁やJSCの説明によると、JSCは設計の進捗(しんちょく)状況などを確認する発注支援業務で、設計会社など3社と2015年度までの3年間で計約5億6000万円の契約を締結。このうち13、14年度分の計約2億9000万円と15年度分のうち前払い分として約8000万円を支払った。