女子200メートル個人メドレー決勝で、銀メダルを獲得しガッツポーズで喜ぶ渡部香生子(わたなべ・かなこ)=2015年8月3日、ロシア連邦・タタールスタン共和国カザニ(共同)【拡大】
大きくうなずいた18歳の教え子は、その言葉以上の泳ぎを見せた。前半のバタフライ、背泳ぎを終え最下位だったが、大きな差は許さず「焦りはそんなになかった」。得意の平泳ぎで一気に4位に浮上し、勢いのままいざ自由形勝負。懸命に腕をかき、キックを打つ。残り25メートル付近でメダル圏内を捉えると、大失速したオコーナーもラスト5メートルで鮮やかにかわした。
最後の50メートルは4月の日本選手権より1秒08、準決勝より0秒64も速い30秒11。圧巻のスパートには竹村コーチは「久々にスイッチが入った」と目を丸くし、渡部も「力がついた証しだと思う」。本職の平泳ぎ2種目を残す女子のエースから、大爆発のムードが漂ってきた。(共同/SANKEI EXPRESS)