北アイルランドは長い間、民族紛争でもめてきたものの、彼女いわく、「今は終わったみたい。私は男とか女とか関係なく、民族問題も宗教問題も関係ない学校へ通っていて、快適だったわ」とのこと。そして思春期に曲を書き始めたことで、自分自身のセクシュアリティーやアイデンティティーなどについての悩みを赤裸々に歌にしていった。
「歌詞は自分の胸の中を誠実に告白しているようなものね。私は曲を書かなくてはいけないと感じたから、書き始めた。もしくは何かについて語りたかった。書くことは私にとってセラピーであり、みんなと分かち合えるようなものだから。それが曲を書き始めた最初の理由なの」
歌詞はいかようにも解釈できるが、10代の心を狙いの定まらないダーツに例え、“みんな自分を探すことに必死なんだ”と歌う「ビー・ア・ノーバディ」や、事実を受け入れるのがつらくて“目が見えなくなった人の気分になった”と歌う「ブラインド」をはじめ、恋愛やいじめ、死についての歌詞も、生きるうえで年齢に関係なく誰もが感じる心底にあるものを再認識させてくれるものばかりだ。