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夜空に舞う不死鳥と、祈願の白菊 長塚圭史 (3/4ページ)

2015.8.8 11:30

花火が始まる前、鯨のような雲が長岡の空を泳いでいました(長塚圭史さん撮影)

花火が始まる前、鯨のような雲が長岡の空を泳いでいました(長塚圭史さん撮影)【拡大】

  • 【続・灰色の記憶覚書(メモ)】演出家の長塚圭史さん(提供写真)

 戦後70年の今年は、8月の15、16日に姉妹都市であるホノルル市の真珠湾で長岡の花火が打ち上げられる。日米両国の戦没者への慰霊と平和のための白菊と、フェニックスである。開戦の火蓋が切られたかの地で、爆弾ではなく花火が打ち上がる喜び。

 「全ての爆弾を花火にかえたい」という山下清さんの願いを受けて長岡映画『この空の花』を撮ったのは大林宣彦監督。今年の長岡花火で監督とお会いしたときに、夜空を彩る花火をうれしそうに眺めながら、まるで空襲のような音だろう、とつぶやかれた。このすさまじい破裂音が全て爆弾だとしたらこの町は焼き尽くされる。しかし花火であればこれだけの人々が幸せなひとときを過ごせるのだ。

 目を瞑り、耳をすました少年時代の私の瞼(まぶた)の裏には前と後ろにまん丸の花火が大きく打ち上がっていた。現在の私には街を破壊する爆撃が浮かんでくるのだろう。私はできる限りまばたきを堪えて花火を見つめる。

目に見えない「何か」

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