男子400メートル個人メドレー決勝で圧勝し、得意げな瀬戸大也(だいや)=2015年8月9日、ロシア連邦・タタールスタン共和国カザニ(森田達也撮影)【拡大】
水泳の世界選手権最終日は9日、ロシアのカザニで行われ、競泳男子400メートル個人メドレーで瀬戸大也(だいや、21)=JSS毛呂山(もろやま)=が4分8秒50で金メダルに輝き、日本勢で大会史上初の2連覇を達成した。瀬戸は来年のリオデジャネイロ五輪代表に決まった。400メートルメドレーリレー決勝の日本は男子(入江、小関、藤井、塩浦)が3分31秒10の6位で五輪出場枠を獲得。第1泳者から第2泳者への引き継ぎで違反があり、失格となった女子(赤瀬、渡部、星、内田)は出場枠獲得を持ち越した。競泳で日本は過去最多3個の金を獲得し、銀1個と合わせたメダルは計4個。シンクロナイズドスイミングの銅4個を合わせ、メダル総数は8個だった。
レース直前の招集所で、その瞬間がやってきた。「冷静だけど体が熱くなる」という“ゾーンに入る”不思議な感覚。「ああ、来た」。こうなればもはや敵なしだ。不振にあえいだ瀬戸が最終日でようやく覚醒し、男子400メートル個人メドレーで圧勝。世界王座を守り「調子が悪い中で取れたのは貴重な経験。2年前(の金)とは違う。もぎ取りにいった金メダルなので」と胸を張った。