女子200メートルバタフライで金メダルを獲得し、笑顔でガッツポーズする星奈津美(ほし・なつみ)=2015年8月6日、ロシア連邦・タタールスタン共和国カザニ(森田達也撮影)【拡大】
水泳の世界選手権第14日は6日、ロシアのカザニで行われ、競泳女子200メートルバタフライはロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(ほし・なつみ、ミズノ)が2分5秒56で優勝し、競泳の日本女子で世界選手権初の金メダルに輝いた。星は来年のリオデジャネイロ五輪の代表権を獲得した。
これぞ星のレースだ。終盤のずばぬけた速さを世界に見せつけた。ラスト50メートルを3番手で折り返すと、力強く体をうねらせながら残り25メートル付近でトップに立ち、最後は体一つ抜け出してゴールする完勝。「持ち味を生かしたレースができた」と誇らしげに語った。
戦略がぴたりとはまった。前日の準決勝もトップで通過したが、終盤にやや息切れした。その反省から平井コーチが出した指示は「最初の3ストローク、余裕を持っていこう」。後半の強さを引き出すため、序盤にほんのわずか、力を抜いた。周囲に先行されても「焦っちゃいけない」と冷静に自分のペースを貫いた。最速で59秒台をマークしたことがある前半の100メートルを1分1秒06に抑えて4番手で通過した。