丸焦げになった自動車が並ぶ輸出サイトを捜索する消防隊員=2015年8月14日、中国・天津市(ロイター)【拡大】
中国・天津で起きた大規模爆発事故は14日、死者が56人となり、うち17人が消火活動中に爆発に巻き込まれた消防隊員だった。地元メディアによると、消防隊員を含む数十人がなお行方不明となっている。また、香港メディアは専門家の話として、消防隊が消火のために放水したところ、現場にあった化学物質が反応して大きな爆発につながった可能性があると報じた。
一方、日本貿易振興機構(ジェトロ)は14日、爆発の影響で天津港の機能がほぼ止まっていることを明らかにした。天津港は中国の主要港の一つで、日本などとの貿易に悪影響が出る恐れがある。
国営中央テレビは14日、爆発の死者が56人になったと伝えた。700人超が入院し、70人が重体としている。爆発現場には大量の化学物質が残り、14日も小規模な爆発が発生。当局は煙がくすぶる中、消火活動を続けたが、作業は難航した。