映画「ダラス・バイヤーズクラブ」に主演したマシュー・マコノヒーさん(左)と共演者のジャレッド・レトさん。このヒット作でアカデミー主演男優賞と助演男優賞を受賞した2人も、違法ダウンロードの横行は苦々しく思っているに違いないのだが…=2015年1月25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(ゲッティ=共同)【拡大】
プロバイダーに5500万円
豪連邦裁判所は14日、改めて司法判断を提示し、(1)名前と住所の提供を受けるのなら、LLC社は6社に合計44万2000ドル(約5500万円、4726人分)を支払う(2)違法DL者に請求できる金額は、DL1回当たりの正規料金約13ドル(約1600円)と、合理的に判断できる請求諸経費だけにとどめる-などと命じた。
これに対してLLC社の弁護士は「映画がインターネット上で不法に取引されたことで、映画制作者側は多大な損害を被ったのだ。その事態の重大さが裁判所は分かっていない」と憤りをあらわにした。
一方、ナイ・ペラム裁判長は豪メディアに「個人情報は扱いに細心の注意が払われるべきであり、本来が高価なものだ。また、特定のユーザーだけに脅しまがいの高額を請求することも許されない。そのような請求書を送付するのなら、“投機的請求”と言うべき合理性に欠くものだ」と語った。(SANKEI EXPRESS)