だが、刀剣男子に心を奪われた女子は多い。彼女たちは自分のお気に入りの刀剣を生で見るため、全国の博物館に足を運ぶ。これまで文化財の中ではどちらかというとマイナーだった刀剣の人気は高まる一方で、関連書籍の出版やテレビ番組の放送も増えた。まさに刀剣ブームが訪れているのだ。
人を殺す武器を擬人化することには批判の向きもあるだろう。そもそも刀剣は刀剣であって、イケメン男子ではない。そんなことは百も承知だが、イスラム過激派組織を擬人化した萌えキャラ「ISISちゃん」が本家の組織と対抗しようとしている話を聞くと、「萌え」はとてつもない力を秘めている気がする。刀剣男子の人気を受け博物館の入場者が増えれば、他の多くの文化財保護につながることにもなる。
最後に、私がイチオシの刀剣男子は「鶴丸国永(つるまるくになが)」と「一期一振(いちごひとふり)」という。本物を拝んでみたいが、どちらも皇室御物と伝わり展示されていないため、見に行くことができない。まさか宮内庁にお願いするなどという不敬なことはできないし。とりあえず、帰宅したら2次元の彼らに会うことにして、仕事頑張ります。(道丸摩耶/SANKEI EXPRESS)