本当に暑い。ちょっと外を歩いているだけで熱中症になりそうだ。こういう暑い日に飲みたくなるのがビール。大いに汗をかいた日の夕暮れ時、のどに流しこむ最初の1杯は格別だ。ところが今年の夏は、なぜだかビールに手が伸びず、代わりに日本酒を好んで飲んでいる。
日本酒は寒い時期の飲み物というイメージを持ってきたが、数年前から「夏限定」をうたった日本酒を見かけるようになり、飲む機会も増えてきた。今年も、あるイベントで勧められ、飲んでみるとやはりおいしい。これをきっかけに、「暑い時期に日本酒」というスタイルにはまっている。
夏限定の酒を総称して「夏酒」と呼ぶそうだ。夏酒の厳密な定義はなく、アルコール度数が低めで飲みやすいものから、逆に氷を入れて飲める度数の高い原酒などさまざま。共通点としては、ラベルに「夏の酒」「夏限定」と記していることと、主に3、4月に仕込まれ熟成があまり進んでいない「若い」日本酒だということ。熟成期間が短い酒はフレッシュで口当たりが良く夏向きというだけでなく、常温保存が難しく、冷蔵しておかなければならないことが、逆に暑い時期に向いているというのだ。