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竹製の和竿 小さい魚でも大物の感触 江戸時代から続く老舗・銀座東作 (4/5ページ)

2015.8.20 10:00

竿の曲りを矯正する「火入れ」。火であぶっては曲りを直す作業を繰り返す=2015年8月5日、東京都港区(原圭介撮影)

竿の曲りを矯正する「火入れ」。火であぶっては曲りを直す作業を繰り返す=2015年8月5日、東京都港区(原圭介撮影)【拡大】

  • 和竿の材料となる竹=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 店頭に並ぶ和竿。釣りの種類によって形が違う=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 和竿作りに没頭する横田俊郎さん=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 仕上がった竿の調子を見る=2015年8月5日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 竿が直って、うれしそうな青木明節さん(右)=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 店頭に並ぶ高級なえさ箱=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 江戸時代から続く和竿作りの老舗「銀座東作(とうさく)」の店舗=2015年8月3日、東京都港区(原圭介撮影)

 秘伝を教室で

 本来、秘伝だった和竿作りの技術だが、40年ほど前から教室を開いて教えている。いま5、6人の生徒が通ってくる。

 大田区東雪谷の会社員、横田俊郎さん(59)も熱心な生徒の一人。すでに1年で、3本目の製作に入った。

 いま作っているのは、カワハギ用の竿。繊細なカワハギのアタリ(食いつき)に対応しやすいように弾力性の高いホテイチクを使っている。仕上げの段階に入り、緑の色漆を塗って、リールを装着する部分を補強する作業に余念がない。

 もちろん松本さんに教えを請うことも多いが、店の中に並んでいる商品を見ることで、自分の竿の製作のヒントにすることもしばしば。「やればやるほど、終わりがないと感じる」と、和竿作りの奥深さを知るようになってきた。

 そんなところに、一人の男性が飛び込んできた。川崎市多摩区の青木明節さん(70)だ。「中通し」のハゼ竿の中に、釣り糸を通すときに使う針金が、引っかかってしまったという。

店主の松本和彦さん「趣味の多様化に対応することと、材料を少しでも消費してもらうこと」

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