ハッカー集団に女性会員は「サクラだらけ」と内幕を暴露されたアシュレイ・マディソン。多くの人は「やっぱり」と思っているはずだが…=2015年7月21日、カナダ・首都オタワ(ロイター)【拡大】
全世界に3800万人以上の会員を持つ不倫交際目的のSNS「アシュレイ・マディソン」から個人情報を盗み取ったハッカー集団が“二の矢”を放った。今度は、全会員の8割に当たる約3200万人分の個人情報を、インターネット上で公開したのだ。この中には、政府職員や教職員、軍関係者のメールアドレスもかなり含まれているため、欧米メディアは、こぞって大きく報道。さらに、ハッカー集団は、会員の90~95%は男性で「女性会員はサクラだらけ」と内幕も暴露しただけに、二重三重の衝撃が、世界を駆け巡っている。
氏名、カード番号、性癖…
今回の個人情報公開を真っ先に報じたのは、米誌ワイアード。米紙ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、米CNNテレビ(いずれも電子版)など欧米主要メディアが一斉に追随した。
「インパクト・チーム」と名乗るハッカー集団は、検索サイトでは探せない特殊サイト「ダーク・ウェブ」に、会員の住所、氏名、メールアドレス、クレジットカード番号のほか、性的な趣味などをさらした。データ量は9.7ギガバイト。1ギガバイトでおおむね240曲を保管できるとされることを考えれば、データ量の大きさに驚かされる。