伝統の南木曽ろくろ細工
「大きなサイズの木地を挽(ひ)けることが、南木曽ろくろ細工の特徴の一つ」と、カネキン小椋製盆所代表の小椋浩喜さん(50)は話す。南木曽の豊かな森林には、大木が育つことから、直径70センチのそば鉢など、大きな器が多い。使う材料は、トチノキ、センノキ、ケヤキなど用途やサイズによって使い分ける。自然素材の樹木を用いるだけに「その木が持つ木目の表情の一番キレイなところで仕上げる」のが、腕の見せどころだという。
一つ一つの木の表情が異なるだけに、その美しさを引き出すろくろ挽きの技術は大胆なように見えて非常に繊細だ。小椋さんが力を込めてカンナをかけるたびに、削り粉が飛び散り、みるみるうちに木目の表情がどんどん変わっていく様子は、見ていても楽しい。