受け継がれる文化
小椋さんは、主に器などに用いられてきた南木曽ろくろ細工の技術を、他の製品に応用することにも積極的だ。オーディオ好きの小椋さんが考案したのは、美しい円筒形スピーカーだ。ケヤキのパーツを組み合わせ、音質にこだわった仕上げだ。まさに南木曽ろくろ細工の技術だからこそ生み出せる、美しい円筒形だ。洋間のインテリアとしてもよくなじむ。
さらに、今後は海外市場の開拓も目指している。海外のデザイナーとコラボして、木目の表情を生かした家具などの開発にも、意欲的に取り組んでいる。その根底には、南木曽の自然で育まれた豊かな森林と、1000年を超える「南木曽ろくろ細工」の文化の本質が、脈々と受け継がれていると感じた。(「COS KYOTO」代表/コーディネーター 北林功/SANKEI EXPRESS)