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【佐藤優の地球を斬る】イラン・露接近 米の宥和策につけ込む (3/3ページ)

2015.8.22 09:00

8月17日に首都モスクワで会談したイランのモハマド・ザリフ外相(左)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相=2015年、ロシア(AP)

8月17日に首都モスクワで会談したイランのモハマド・ザリフ外相(左)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相=2015年、ロシア(AP)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 同時に、イラン核問題の最終合意にロシアが積極的な役割を果たしたことは評価していると語った>(8月19日「産経ニュース」)

 イスラエル北部に緊張も

 カービー報道官は、ロシアによるイランへのS300の供与について、「国連安全保障理事会決議による対イラン武器禁輸措置への違反には当たらない」とあえて明言している。これは、イランとロシアに対して、「S300のイランへの供与は国連安保理決議に違反しているわけではないので、もし強行されるならば、仕方ないですね」という諦念を表明しているに過ぎない。イランもロシアも米国の弱さに付け込む。

 S300がイランに供与されると、イランのミサイル防衛能力が飛躍的に改善する。軍事力増強を背景にしてイランは、シリアのアサド政権へのてこ入れを強める。アサド政権は事実上、イランの傀儡(かいらい)政権になる。さらにレバノンのシーア派テロ組織ヒズボラに対する支援を強める。その結果、レバノンと国境を接するイスラエル北部の情勢が緊張することになる。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS

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