(左から)子供の貧困対策センター「あすのば」事務局長の村尾政樹さん、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる、代表理事の小河光治さん(tobojiさん撮影、撮影協力:Turandot臥龍居)【拡大】
経済的格差が広がり、日本でも子供の貧困が問題視されている。2014年には「子どもの貧困対策法」が施行されたが、子供たちが困窮しているその実態はあまり知られていない。6月に立ち上げられた子供の貧困対策センター「あすのば」代表理事の小河光治さんと事務局長の村尾政樹さんに話を聞いた。
知られていない実態
「海外には、日本ではあり得ないような貧困の子供たちがいます」。途上国の子供たちを救うための募金活動をする若い日本人ボランティアのスピーチに私は耳を疑った。日本にも一日の食事が学校の給食だけという子供がいるし、子供の6人に1人が貧困状態にあるとされている。だが、そう聞かされてもピンとこないのだろう。実感がもてないのは、子供自身が声を上げることは難しく、大人も子供も自分の家庭環境を明かしたくないという気持ちがあり、表に出にくいからなのかもしれない。
20年以上前、ボランティアでかかわった骨髄バンクの活動を通じ、白血病で父親を亡くし進学を諦める子供がいることを知った。親を亡くした子供や親が働けない家庭の子供を支援する「あしなが育英会」で働いていた小河さんと出会い、貧困に直面する子供たちの現実を教えてもらった。