1回戦でブノワ・ペア(左)に敗れ、健闘をたたえ合う錦織圭(にしこり・けい)=2015年8月31日、米ニューヨーク(AP)【拡大】
マッチポイントを握った第4セットのタイブレークが分かれ目だった。6-4と勝利まであと1ポイントの場面で、フォアがラインを大きく越えた。序盤から正確性を欠いていたショットが大事なところでミスになり、4連続失点。このセットを失ってベンチに戻ると首を数度、横に振った。「引きずってしまった」と、第5セットも前に出て攻める姿は戻らなかった。
この夏はシティ・オープンで優勝するなど好調だった。ただ大会直前になってもマイケル・チャン・コーチと追い込んだ練習が続くなど、張り詰めた空気も漂っていた。
錦織のテニスから心の余裕と集中力が消えた隙を、フランスの伏兵に突かれた。昨年の悔しさとは違う苦い経験。初戦の難しさが浮き彫りになった今年最後の四大大会だった。