パキスタン北部フンザにある「ハセガワ・メモリアル・パブリック・スクール」の生徒ら=2015年8月10日(共同)【拡大】
パキスタンの農村部では、10~12歳を対象とする前期中等教育の就学率が10%前後まで落ち込む地域もある。子供を労働力とみなして家業を手伝わせることを優先したり、娘が人目に触れることを嫌い、外出させたがらなかったりする親が少なくない。
そうした様相が、フンザでは一変する。男女が同じ教室で机を並べる光景は、イスラム教が国教のパキスタン、特に山間部では珍しい。女子生徒のマリアム・ベイグさん(15)は「教育は私の生活の一部。将来は米国に留学し、医師になってこの町の人の力になりたい」と笑顔を見せた。
貧困克服の伝統
土地が限られる山岳地帯のフンザでは、大規模な農業を営むことが難しく、職業選択の可能性を広げるためにも伝統的に教育が重視されてきた。ハセガワ・スクールのナジム・アマン校長(31)は「フンザの就学率は100%に近い。大学を修了する子は7割前後に達するだろう」と解説する。