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【佐藤優の地球を斬る】関係改善の意欲ないロシアには冷淡な対応を (4/4ページ)

2015.9.5 09:00

東シベリアのチタを訪れ第二次大戦の犠牲者の記念碑に献花するウラジーミル・プーチン大統領(右)=2015年9月2日午後、ロシア・チタ州(AP)

東シベリアのチタを訪れ第二次大戦の犠牲者の記念碑に献花するウラジーミル・プーチン大統領(右)=2015年9月2日午後、ロシア・チタ州(AP)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 歴史認識、中国と協調

 ロシアは、2010年に東京湾の米戦艦ミズーリ号の上で日本が降伏文書に署名した9月2日を「第2次世界大戦終結の日」に定め、毎年、シベリアや極東の各地で記念式典を開いている。しかし、これまでプーチン大統領は、この記念行事に参加したことはなかった。今回、日本のシベリア出兵の舞台となったチタで、軍事パレードの観閲は行わなかったとはいえ、対日戦争記念行事に参加することで、プーチン大統領は、第二次世界大戦をめぐる歴史認識について中国と歩調を合わせた。この事実は、プーチンは対日関係改善の意欲をなくしつつあることを示すものだ。

 日本政府は、対露外交戦略を見直す必要がある。ロシア側が北方領土交渉に関するハードルを上げてきたのは明白だ。このような状況で、プーチン大統領の訪日準備はできないという意思を安倍政権は明確に示すべきと思う。ロシアが強硬な姿勢を取っているときは、日本もそれに冷淡な姿勢で応じればいい。プーチン大統領が年内に日本を訪れなくても、天が落ちてくるわけではない。(SANKEI EXPRESS

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