陸軍士官学校の1年生による「枕合戦」の暴走が報じられた9月4日、NCAA(全米大学体育協会)のフットボール公式戦を観戦し、打ち解けたムードで士官学校チームを応援する学生たち。枕合戦で負傷した士官候補生たちの一部は、むしろ傷を名誉の勲章と考えているという=2015年、米ニューヨーク州ウエストポイント(AP)【拡大】
動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された動画によると、数百人の学生たちが枕を手に士官学校内の中庭に集結。合戦スタートの合図が鳴ると、枕を振り回して、相手構わず枕をぶつけ合った。ただ、今年の合戦が例年と違っていたのは、かなりの数の学生が枕の中にヘルメットを忍ばせていたことだ。
最初に一部始終を報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(9月4日付)によると、今年は監視役の上級生が「ダメージの緩和策」としてヘルメットを着用するように命じたが、実際にヘルメットをかぶったのは少数で、逆に多くの学生はヘルメットを“武器”にしてしまった。
30人けが、1人復学できず?
学校側は当初、事実関係を認めていなかったが、報道後にネット上に動画や写真が拡散し、5日になって校長のロバート・キャスレン中将(61)の名でコメントを出し、枕合戦の「暴走」を認めた。
発表によると、脳振盪を起こした者が24人、脚の骨折者が1人、腕の骨折者が2人、鼻骨の骨折者が1人-など、計30人が負傷。一時入院した者もいたが、現在は全員が学校に復帰しているとしている。ただ、匿名の1年生の投稿によると、1人が重傷でまだ復学していないという。