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「芥川賞 伏して懇願」 太宰、4メートル書簡で訴え (1/3ページ)

2015.9.8 07:00

9月7日公開された太宰治が芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫に宛てた約4メートルの手紙=2015年(共同)

9月7日公開された太宰治が芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫に宛てた約4メートルの手紙=2015年(共同)【拡大】

  • 作家の太宰治(1909~48年、左)、芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫(1892~1964年、共同)
  • 手紙には「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます」などと記されている(共同)

 作家の太宰治(1909~48年)が20代のころ、芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫(1892~1964年)に宛てた書簡3通が見つかったことが7日、分かった。うち1通は芥川賞を切望する長い手紙で「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます。(略)佐藤さん、私を忘れないで下さい」と切々と訴え、受賞がかなわない不安や焦りも記している。

 佐藤春夫宛て3通発見

 実践女子大の河野龍也准教授が7日、東京都内で記者会見して明らかにした。書簡は、35年から翌年にかけて送られた3通。佐藤の遺族が保管する資料を整理するうちに発見したという。

 河野さんは「佐藤と太宰の関係を再考するのに非常に重要な資料。駆け出しの時期の太宰の精神状況が分かり、(35年に始まった)芥川賞が、どのように権威化していくかを知る上でも貴重なものだ」と話している。

 35年6月5日付の手紙は、太宰が初めて佐藤に出した手紙。太宰の才能にいち早く注目し激励した佐藤に「うつかり気をゆるめたらバンザイが口から出さうで、たまらない」と率直に喜びを記した。

「私は、きつと、佳い作家に」

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