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「芥川賞 伏して懇願」 太宰、4メートル書簡で訴え (2/3ページ)

2015.9.8 07:00

9月7日公開された太宰治が芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫に宛てた約4メートルの手紙=2015年(共同)

9月7日公開された太宰治が芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫に宛てた約4メートルの手紙=2015年(共同)【拡大】

  • 作家の太宰治(1909~48年、左)、芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫(1892~1964年、共同)
  • 手紙には「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます」などと記されている(共同)

 「私は、きつと、佳い作家に」

 翌年1月28日付の手紙は4メートルの巻紙に毛筆でつづられている。「芥川賞は、この一年、私を引きずり廻し、私の生活のほとんど全部を覆つてしまひました。(略)私は、きつと、佳い作家に成れます」として、文芸誌に発表した4編の近作の名前まで記した。重ねて「こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません。私を助けて下さい。佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」と懇願した。しかし、太宰が芥川賞を受賞することはなかった。

 この2通の間の時期(35年8月12日付)の書簡は、自らの訪問の許可を請い、その日時を尋ねるはがき。

 書簡の全文は、今年10月発売の「佐藤春夫読本」(勉誠出版)に掲載されるほか、11月には佐藤春夫記念館(和歌山県新宮市)での展示も予定されている。

又吉直樹さん「川端康成に手紙送るぐらい熱望していた賞ですから。本当にうれしい」

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