【垣花正のハッピー日記】ニッポン放送ラジオパーソナリティー、垣花正(かきはな・ただし)さん(ニッポン放送提供)【拡大】
姜尚中(カン・サンジュン)さんに久しぶりにお会いして新刊「悪の力」(集英社新書)について伺いました。姜尚中さんは世の中には「悪」と命名せざるを得ないような出来事があふれていると言います。確かに、「イスラム国」の台頭から川崎市の中学生殺害事件、「人を殺してみたかった」と供述した名古屋市の女子大生の事件、大阪寝屋川市の中学生2人が殺害された事件など凶悪犯罪が報道されない日はないと感じるほどです。こういった理解をこえた「悪」による犯行を、自分達とは違う「外側のもの」として境界線を引くことによって理解した気になっていいのだろうか、と姜尚中さんは指摘されます。
例えばインターネット世界でもっとも多く書きこまれている言葉は「許せない」と「ざまあみろ」だそうです。誰かの成功は自分の失敗という資本主義システムの中で生きる現代人が使う「ざまあみろ」という言葉。誰かの失敗に狂喜するのは五輪エンブレム騒動でも見られた現象かもしれません。一方で、理解できない凶悪犯罪に触れたときに、強烈に怒りを覚えて誰かとその感情を共有したいと望む「許せない」という言葉。この「ざまあみろ」と「許せない」はコインの裏表の関係だといいます。