「50代は一番仕事ができる年代」と話す、俳優の仲村トオルさん=2015年8月26日、東京都渋谷区(加藤圭祐さん撮影)【拡大】
その中では田島とキヌ子とのやり取りが要となる。キヌ子は戦後の混乱期を生き抜く、たくましくも美しい女性。過去に舞台でも共演した小池について、仲村は「野球でいえば、どんなにおかしな『ボール』でも手を出して、ものすごく飛ばすという実力に磨きがかかってきた。本当に頼りになる」と褒める。一方、田島の部下を演じる萩原は、俳優の世界でも後輩に当たり、「その関係性が舞台でも投影されている」という。
仲村はKERAに「自分にはない発想を引き出してくれて、こっちの方が面白いと僕も確信が持てる人」と全幅の信頼を置く。50歳を迎えたばかり。「数字からは現実逃避しようとしている」と苦笑い。ただ未知なる「50代」の自分に期待もかける。「経験と身につけたものが増えた一方、年齢とともに落ちていくものにあらがうこともできる。一番仕事ができる年代じゃないかな」(文:藤沢志穂子/撮影:フォトグラファー 加藤圭祐/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
9月12~27日、東京・世田谷パブリックシアター。問い合わせはチケットセンター(電)03・5432・1515。地方公演あり。