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記号ではない、リアルな故郷がここに 「彼女の人生は間違いじゃない」著者 廣木隆一さん (2/4ページ)

2015.9.13 09:30

文芸作品の映画化を多く手がけてきた廣木隆一さん。「今回の作品の映画化?大歓迎です!」=2015年8月25日(塩塚夢撮影)

文芸作品の映画化を多く手がけてきた廣木隆一さん。「今回の作品の映画化?大歓迎です!」=2015年8月25日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「彼女の人生は間違いじゃない」(廣木隆一著/河出書房新社、1400円+税、提供写真)

 コツコツと書きためたシノプシス。その主人公となったのは、地元の役所に勤める若い女性、みゆき。幼い頃に母親を亡くしたみゆきは農業を営む父・修とともに暮らしてきた。しかし、震災により生活は一変する-。

 原発事故による汚染で田畑を奪われた修はパチンコに明け暮れ、みゆきは週末だけ高速バスで東京に通い、デリヘル嬢となる。

 みゆきがデリヘルを始めたのは、金銭的な理由ではない。《ただ、少し現実を忘れられる所が欲しかった。他人といたかった、私を知らない誰かと。私も知らない私と。》

 「事実として確認したわけではないけれど、震災以降被災地から東京に通ってデリヘルをしている子がいる、と聞いて。阪神淡路大震災のときも同じような噂がありました。そういう噂が立つということは、人々の中に『おカネだけではないものが彼女たちを動かすのでは』という気持ちがあるからなのではないでしょうか」

逃げ出したものの…

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