隠岐の海(おきのうみ、手前)に寄り切りで敗れた白鵬=2015年9月13日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
白鵬が予想外の惨敗を喫した。他の横綱、大関陣が盤石だっただけに、内容の悪さが際立つ。「言うことないんじゃないの。見ての通り」と、うっすらと笑みすら浮かべた。耐震性の問題で15歳の入門時から慣れ親しんだ宮城野部屋が移転し、新たなスタートを切った日に思わぬつまずきだ。
左前まわしが取れないと強引に引く。左四つで右は相手の首を抱えるだけ。隠岐の海(おきのうみ)が右を巻き替えて出ると、粘れず簡単に土俵を割った。
「巻き替えられたときに(体が)起き上がってしまった」と淡々と敗因を分析したが、天下一品の相撲勘がまるで生きなかったのが信じられない。北の湖理事長(元横綱)は「腰から崩れるように下がった。勝ち負けは別として内容が気になる」と指摘した。
部屋移転の影響で普段より出稽古が多く、ハイペースで調整。初めて新しい部屋で汗を流したこの日も、ちゃんこ場や個室がないため慌ただしく以前の部屋へ移動した。感覚の違いを問われ「まあ負けは負けですから」と言い訳はしなかった。