SMBC日興証券の試算=表=では、夫婦に子供2人の標準的なモデル世帯で考えた場合、1人当たり4000円の上限額では、世帯単位で合算がされた場合でも、上限額は1万6000円となり、国内にある世帯全体の約48%を占める年収650万円以上の世帯が、増税負担分を満額受け取れない計算となっている。
また、第一生命経済研究所によると、内閣府のマクロモデルに従って試算した結果、還付制度が2017年4月の再増税時に導入されたとしても、17年度の経済成長率の押し上げは0.03%分にとどまる見通しで、経済全体におけるプラス効果も限定的とみられる。(SANKEI EXPRESS)
■消費税の負担軽減策 政府は昨年4月に消費税率を5%から8%へ引き上げたのに伴い、低所得者向けの負担軽減策を実施。現在1人当たり年6000円を給付している。自民、公明両党は税率10%への引き上げに向けて、食料品などの税率を低く抑える軽減税率の導入で合意しているが、納税事務の負担が大きいなどとして制度設計が難航。財務省が打開策として、増税分の一部を払い戻す還付制度を提案した。