米国とキューバの国交回復を手助けしたローマ法王フランシスコ(78)が19日、両国歴訪に出発した。水面下の極秘交渉の段階で、キューバの要求を受け入れることを渋ったバラク・オバマ米大統領(54)に考え直すよう訴えるなど、法王は深く関与。初の中南米出身者で米キューバ関係を熟知する法王がいたからこそ歴史的和解が実現したという内幕が少しずつ明らかになりつつある。
情報要員の釈放
「(和解は)キューバだけでなく、米政府とあなた自身のためにもなる」。2014年3月、法王はバチカンを訪れたオバマ氏に決断を促した。キューバのカトリック教会最上位のオルテガ枢機卿が「法王から直接聞いた話」として、信者向けの雑誌に語った。
オバマ氏は冷戦期から続くキューバ敵視政策は時代遅れと認めたという。ただ、米国で服役中のキューバ情報要員の釈放は「難しい」と述べ、すぐには受け入れなかった。釈放はキューバの長年の要求だった。