頼もしい右足が、歴史的勝利を引き寄せた。FB五郎丸は24得点を挙げ、ワールドカップ(W杯)の南アフリカ戦での個人最多得点記録に並び、世界に力を示した。重責を果たし「みんなが4年間ハードワークをした結果。たまたまきょう僕がキックを決めただけ。世界のファンを驚かせることができてうれしい」と充実感に浸った。
9回中7回決める
試合の光景が夢にまで出て「緊張して蹴れないかと思ったが、試合に入ったら楽しかった」という。表情を変えず、9度のキック機会で7本、ゴールポストの間を抜いた。
圧巻は22-29で迎えた後半28分だ。味方がパスで崩したのを見て勢いよく走ってトライ。直後、右サイドラインに近い位置から難しい同点ゴールキックも決めた。