アンセルモ・モレノに勝利し9度目の防衛を果たした山中慎介=2015年9月22日、東京都大田区の大田区総合体育館(納冨康撮影)【拡大】
世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチ12回戦は22日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者の山中慎介(帝拳)がバンタム級の世界ボクシング協会(WBA)前スーパー王者でWBC2位の挑戦者アンセルモ・モレノ(パナマ)にポイント僅差の2-1で判定勝ちし、日本歴代4位の勇利(ゆうり)アルバチャコフに並ぶ9度目の防衛に成功した。
戦績は32歳の山中が26戦24勝(17KO)2分け。30歳のモレノは40戦35勝(12KO)4敗1分け。
勝ち名乗りを聞いた山中は、控えめに拳を上げた。世界を震え上がらせる左は不発。的確にパンチを当てて守備自慢のモレノを2-1の判定で下した。
「最後は気持ちだけだった」
欲求不満がたまる試合展開だった。「パンチを当てにくいのは分かっている」という戦前の予想通り、最後までモレノをつかまえきれなかった。残り3ラウンドで猛然と仕掛けたラッシュで、何とか僅差の判定勝ちまでこぎつけた。