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VW、リコール検討 1100万台対象の可能性 改修に「壁」 排ガス・燃費両にらみ (1/4ページ)

2015.9.29 08:00

ウォルフスブルクにあるフォルクスワーゲン(VW)の工場正門前で、「これ以上ウソはつかないで」と書かれた抗議のプラカードを掲げる環境保護団体の活動家=2015年9月25日、ドイツ・ニーダーザクセン州(AP)

ウォルフスブルクにあるフォルクスワーゲン(VW)の工場正門前で、「これ以上ウソはつかないで」と書かれた抗議のプラカードを掲げる環境保護団体の活動家=2015年9月25日、ドイツ・ニーダーザクセン州(AP)【拡大】

  • 想定される排ガス不正の仕組み=2015年9月28日現在

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が一部ディーゼルエンジン車で排ガス規制を不正に逃れていた問題で、数週間以内の開始を検討中のリコール(回収・無償修理)の対象が世界で約1100万台に上る可能性があることが27日分かった。VWの対応が今後進みそうだ。地元メディアが報じた。

 日本の国土交通省は28日、ディーゼル乗用車の規制監視を強化する方針を明らかにした。販売後の抜き取り調査の対象台数を増やすなど排ガス検査を厳格化する。

 ドイツのメディアによると、VWは車種などの割り出し作業を急いでいる。また「顧客の費用負担のないリコールを実施することになりそうだ」とし「ソフトを更新することで、ほとんどの車両が基準を満たすことになる」との見通しを示した。現在はソフト更新以外に改修作業が必要かどうかを確認中という。

 リコールの対象となる可能性がある約1100万台は、VWが不正な措置を施したとされる台数と同じ。日本ではVWのディーゼル車を正規ルートでは販売していないが、2008年以降、個人輸入のVWとグループ会社アウディのディーゼル車が国内に約230台登録されている。これらもリコールの対象になる可能性がある。

最近の大量リコールでは…

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