中国資本の参入を懸念する島民は少なくない。「島の人口減少や島民の高齢化は深刻な問題。国境離島としての対策が必要で、隣国の手が伸びている事実から目を背けることはできない」と懸念を表した。
≪世界遺産登録で国境離島守る≫
五島列島は台風や荒天時の船の避難場所の役割も担うが、近年中国の大型船の入港が増えたという。一度に106隻の中国船などが入港したことも。「これだけ多数の大型中国船が常に日本近海にいるという証しで、恐怖を感じざるを得ない」と話す市役所幹部も。
五島は歴史的にキリスト教との関わりも深い。1797(寛政9)年から禁教令による弾圧から逃れるため、長崎県大村などから五島への「キリシタン」の移住が始まったとされる。
1873(明治6)年に禁教令が解かれてから、少しずつカトリック教会が建ち始め、現在も約50の教会があり、人口の1割超がキリスト教徒だ。五島列島の4つの教会(江上(えがみ)天主堂、旧五輪教会、頭ケ島(かしらがじま)天主堂、野首(のくび)教会)を含む「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は2016年夏のユネスコ世界文化遺産への登録に向けて申請を終えた。