その一つ、頭ケ島天主堂(長崎県新上五島町)の代表、松井義喜さん(77)は「父、直吉はこの教会の建設に携わった一人です。ずいぶん苦労して大きな石を切り出し、積み上げたそうです」と振り返る。また、「現在この集落には高齢者が10人ほどいるだけで、教会や墓を維持するのは困難ですが、少しでも良い状態で教会を見ていただきたいと思い、毎日清掃や管理に来ています」とほほ笑んだ。
新上五島町によると世界遺産登録を控え、観光客が3割ほど増加した教会もあるという。世界遺産登録で日本人観光客が増え、島が活気を取り戻すとともに、隣国に対して「日本の誇るべき国境離島」と示す取り組みこそが、今“防人”に求められている使命だろう。(写真・文:写真報道局 鈴木健児/SANKEI EXPRESS)